爆音マフラーを静かにするワンオフマフラーの製作例

本来、Ｖ６エンジン搭載モデルの「３００」は、右側１本出しのマフラーが装着されているのですが、 この車両はアメリカから輸入された時点で、上の画像にあるようなマフラーに変更されていました。 Ｖ８のHEMIエンジン搭載の「300Ｃ」仕様にしたかったのでしょう。リアに左右２本出しにするための スカートを装着し、サイレンサーを「フローマスター」の「１本入り２本出し」タイプのものに変更。さらに デフの後方でパイプを左右に振り分けて、既製品のマフラーカッターを溶接してありました。
確かに抜けは良く、音質もフローマスター特有のカン高い音になってはいるのですが、装着されていたのは、 入口、出口側のパイプ径が太すぎ、出口までのパイプ径も太すぎるため、「爆音」、「低速トルクがスカスカ」、 「こもり音でまくり」という、ダメなマフラーの典型的な症状を起こしていたのです。本来は、センターにあるフローマスターのマフラー（サイレンサー）も取り払い、その部分から全てワンオフで製作するのがベストなのですが、それでは予算的に厳しいとのこと。
そこで、フローマスターはそのままに、３００Ｃの純正同様、リア・タイヤの後ろにワンオフで製作したサイレンサーを設置しました。消音効果を高めつつ、トルクの回復も図るようにサイレンサー内部の構造を設計し、デフの後ろからカッター部分までを作り直した、というわけです。結果は狙いどおり。音量も車検対応レベルにまで下がり、低速トルクもしっかり回復しました。 結果的に、燃費も向上しました。仕上がりは、下の画像のとおりです。
このように、中古車を購入した時点で爆音マフラーが装着されてしまっていた、あるいは粗悪品を装着してしまってお困りの方は、一度マルスまでご相談ください。